FUKUYA SPORTS NIIHAMA - フクヤスポーツ新居浜 久保田スラッガー特約店 ミズノ取扱店 K-KLUB

鉄人縫いP革 完全ハンドメイドで一つ一つ縫い付けていく縫いP革は、まさに「一針入魂」

記憶に残るプレー、素晴らしい試合…。

しかし、それは結果論でしかない。ではそれを生み出すものとは?
プレーヤー個々の技術は勿論だが、
それを更に引き出す「道具」と言っても過言ではない。
しかし既製品には限界がある。
それを最大限にまで力を引き出された「道具」こそが、フィールドで孤独に戦い続けるプレーヤー達の唯一の支えとなる。

盗リニイクタメノスパイク

プレー中、唯一使い続けるのがスパイク。
良いスパイクはプレーヤーの達の原動力となり、支えとなり、次へつながる一歩を踏み出す為の「道具」
そんなスパイクをタフに、そしてしなやかにする為には、補強が必要となる。
まず、スパイクに木枠をはめて、ラスト(靴内部の形状)を成型し、プレーヤーの足型に近づける。
この時、なるべく本人の型に近いイメージを造り、基盤となるフォルムにする。

それぞれの守備、スパイクのモデルに合ったオリジナルオーダーされたP革をあてる。
重すぎず、弱すぎないそれぞれの用途にあったこの型は、プロを経験したノウハウから生み出されている。
この時、重要視されるのは一体感。
特別な接着剤による圧着。ハンマーでたたき、浮きを無くした後、ソールへの折り込みを、卓越した技術で手作業で行う。
次の塁を狙う瞬発力を引き上げる要素である。

プレーヤーのニーズ、イメージにどれだけ近づける事が出来るか?
機械に頼るのではなく、あくまでもこだわりは手作業。
それは細部までこだわる作業だからこその絶対条件。
P革とソールを、より密につなぎ合わせる為に一針一針、全て手作業で縫い合わせていく。
ソールの裏側の縫い糸の目に合せて針を通す技術は職人の力量が問われる。プレーヤーの全体重を支え、次のプレーに繋がる第一歩を生み出す箇所だからこそ、手作業でしっかりとつなぎ合わせていく事が必要不可欠なのである。

先にもふれたが、常に使用され続けるスパイクはタフでなければならない。
先程までの工程で縫い合わされたP革を、今度は更にアッパーと縫製していく。この段階ではミシンを使用するが、ハンドハンドルで動かすミシン。
ミリ単位で縫い合わせなければならない箇所だからこそ、機械の様な自動ではまかせられないのである。
より強くシューズと結び合わせ、かつ、泥や砂が内部に侵入するのを防ぐという大事な作業である。

捕リニイクタメノスパイク

投球やバッティングの際、一番負担が与えられるのがつま先である。
どんなに良質の皮も、摩擦には勝てない。
そこで金属製のコバ金を使用。
プレーヤー達のスパイクのダメージ箇所を研究し、ここでもミリ単位での角度の調整を行いながら確実に打ち付ける。

先程までのP革を更に補強し、かつ軽量で動きやすくするには・・・。
ここで使用するのは特別な生ゴムである。
一足ずつ丁寧に塗っていく。初めは液状に近い質のため、時間はかけられない。完全に乾燥するまでに、12時間かかるこのゴムを、2回の作業工程に分けてしっかりと塗っていくのである。

プレー中、予想もつかない打球が飛んでくる・・・。
脊髄が下半身に指令を送る。 前進なのか、後退、左右なのか・・・。
その時、スパイクに求められるのがしなやかさ。
そのしなやかさと耐久性を併せ持った縫いP革には、手間と時間とコストが必要だが、熟練した技術で既成品が「至高品」に生まれ変わる。
今も戦い続ける、数多くのプレーヤー達を支える為に。